この住宅は高岡市街地から少し離れた住宅地に建っています。最初、建主は純和風住宅を建てたい希望でしたが、敷地が南北に細長い歪な形をしており、とても屋根勾配のある和風住宅（落雪）は難しいと思いました。その後打合せを重ね、様式に捕らわれない敷地に自然な形の計画を立てることにしました。 プランは居間を中心に半径５０メートルの円弧を描き、中庭の池を囲むように部屋を配置しました。少し広めの廊下は、絵画収集の趣味を持つ方でしたのでギャラリーも兼ねています。設計する上で、敷地の形状を利用した計画はとても大切に思いました。(木造柱150ｘ150）