太田家
1階平面図
2階平面図
南立面図
東立面図
北立面図
断面図
断面図
矩形図(手描きしたものです)

長年空き家の状態が続いたため、雨漏り等により特に前面部分の老朽化が著しい。

今回の修理において施工上の問題から東側の車庫を撤去し、下屋の復原や天窓の補修、外壁の黒漆喰仕上げや下見板張りなどを行っている。














内部にステンレス管を入れ、隙間に樹脂を詰めて強度を出す。(大寺幸八郎商店 考案製作)









この建物は明治38年に建てられた。通り土間より中庭を介して土蔵が2棟建っている。1棟は梁などに延焼の跡があることから明治33年(1900)の大火で焼け残ったものと思われる。建物の特徴として、板の間の吹き抜け上部に天窓があり、採光をとっている。しかも天窓の建具3箇所が通風のために開閉できるようになっており、2階に操作ひもが取り付けてある。
中庭側の軒裏は化粧垂木になっていて、正面だけを土蔵造りにした建物である。
竣工年:2002年
施工:ミヤワキ建設株式会社
2005年平凡社「別冊太陽」に掲載