大野建築設計事務所

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中村家

1階平面図

2階平面図

立面図

断面図

矩形図(手描きしたものです)


修理前
17年前に改造されて開口部にはアルミ製建具が使われている。
修理後
レンガ積の防火壁のある伝統的な高岡の土蔵造りを復原している。
下屋の解体
隣家と共有する釉薬レンガの防火壁
既設瓦(土葺き)の撤去
軒裏の漆喰仕上げ(竹小舞下地)
瓦葺き替え(乾式工法)
釉薬レンガの防火壁
笏谷石の縁石
1階の下屋、鋳物製支柱を設置
1階平面図
2階平面図
正面図
断面図

この建物は、明治33年(1900)の高岡大火直後の34年頃に建てられた。通り土間より奥に土蔵が3棟建っている。
建物の特徴としては、外からは見えないが洋風小屋組を使用しており、それも普通の用い方とは90度ずらしている。つまり棟と平行に組んだ小屋組の合掌の上部に束を立てることて屋根の棟を支えている。
(高岡にどのようにして洋風小屋組の技術が伝えられたかは明らかでなく、大火以前にイギリス技師の設計監督による洋風建築「高岡紡績株式会社」が建てられており、この建物に洋風小屋組が用いられていたことから可能性が強いと考えられている。)

竣工年:2001年
施工:シバヤマ建設株式会社


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