大野建築設計事務所

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樋 (銅板加工)

富山県「高岡市山町筋重要伝統的建造物群保存地区」より、
高岡市山町筋の建物は、かつての北陸道に残る優れた防火建築であり、とても美しいディテールと巧の技がそこにあります。

修理工事をさせて頂いた若松家の樋です。
山町筋で使われている軒樋は重要文化財の菅野家(1、,2階とも箱樋)以外は下屋部分は半丸樋を使っています。
軒樋及び縦樋とも現存する形を再現するために特注しました。
板金職人さんが少ない中、携わって頂いた職人さん達には大変ご苦労をお掛けしました。

高岡市山町筋の樋(銅板加工)
本館は箱樋、下屋は半丸が使われています。(重要文化財の菅野家は1,2階とも箱樋です)これは2000年に伝建地区に指定を受け、2001年からの修復工事に向け、事前に文化財課との協議の上、決めたことです。

若松家
現存する樋と同形のものを製作しました。(軒樋には酸性雨対策の為、塩ビ樋を入れる) 樋受金物は鋳鉄(砂鉄含む)だと電触を起こすので銅製で製作しました。


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