大野建築設計事務所

トップ > 素材一覧> 鋳鉄製支柱

鋳鉄製支柱

富山県「高岡市山町筋重要伝統的建造物群保存地区」より、
高岡市山町筋の建物は、かつての北陸道に残る優れた防火建築であり、とても美しいディテールと巧の技がそこにあります。

修理工事をさせて頂いた太田家の支柱です。
下屋を支える鋳鉄の支柱は直径が50~90㎜くらいで、間口2間くらいの家で1本立つようになっています。
現存する支柱を何とか利用したいと思い、地元の大寺幸八郎商店の故大寺さんにお願いしました。
かなり劣化した支柱でしたが、直径90㎜の支柱にステンレス管42.7φ×4を入れ、隙間にウレタン樹脂を詰めて補強してもらいました。安全のため強度計算(積雪荷重の考慮)までやって頂き、大寺様には大変感謝しております。

太田家
下屋を支える支柱です。
既存の鋳鉄性支柱にステンレス管を入れ、隙間に樹脂を詰め補強し、再利用しました。(長柱の圧縮、座屈等の強度計算を行う)
上部にはアカンサスの葉の模様を施されています。鋳鉄は鉄よりも強度があると言われています。


ページのトップへ戻る