富山県「高岡市山町筋重要伝統的建造物群保存地区」より、
高岡市山町筋の建物は、かつての北陸道に残る優れた防火建築であり、とても美しいディテールと巧の技がそこにあります。
修理工事をさせて頂いた界隈の屋根瓦です。
市場にある焼成瓦は決まったサイズと色しかなく、山町筋で使われているサイズは49版と72版になっており、市場にない72版の瓦を色を含め、特注でお願いしました。製造は地元の「みのわ窯業株式会社」様です。
瓦も釉薬レンガと同様、何度も見本を焼いてもらいました。（工場内の釉薬槽の釉薬を入れ替えて）
みのわ窯業株式会社様には大変感謝しております。
高岡市山町筋の防火建築
本館の瓦は49版、下屋は49版又は72版が使われています。
井上家
本館は瓦は49版、下屋は72版が使われています。通りから人の目に近い下屋部分は意識的に小ぶりにしたのではないかと思われます。(72版とは1坪の面積に瓦が72枚のことです）
