大野建築設計事務所

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レンガ(釉薬レンガ)

富山県「高岡市山町筋重要伝統的建造物群保存地区」より、
高岡市山町筋の建物は、かつての北陸道に残る優れた防火建築であり、とても美しいディテールと巧の技がそこにあります。

修理工事をさせて頂いた各家の防火壁です。
市場にある焼成煉瓦は決まったサイズと色しかなく、山町筋で使われているサイズは225×105×55のもので、どうしたものか迷いましたが、煉瓦造りで伝統ある東京駅で有名な創業明治20年(1887年)の日本煉瓦製造株式会社様に特注でお願いすることにしました。
東京から幾度となく高岡に来てもらい、見本を数多く焼いてもらいました。
山町の修理方針に「建設当時の姿を究明する。」とありますが、正直大変であり、日本煉瓦様には大変感謝しております。

東京駅
日本煉瓦製造株式会社でレンガを製造。
赤レンガは明治期において、近代国家建設のための建築資材として盛んに用いられました。

高岡市山町筋の防火壁
日本煉瓦製造株式会社様にレンガをお願いしました。
明治33年の大火以降、防火建築が建てられ、延焼防止のため防火壁が設けられました。

隣接建物がない時は、釉薬レンガ(右写真)が使われ、ある時は素焼レンガ(左写真)が使われてました。

レンガの積み方は主に左の4種類になりますがちなみに山町筋の防火建築は①番の長手積になっています。


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